プロボクシング元東洋太平洋&日本スーパーバンタム級王者で“リーゼントボクサー”という愛称で親しまれた和気慎吾氏(37)が24日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。同氏は20日に後楽園ホールで引退式に臨んだ。この回では12日に実施された東洋太平洋同級タイトルマッチについて語った。試合は王者の中嶋一輝(31=大橋)が、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(54)の次男で、東洋太平洋スーパーバンタム級6位の辰吉寿以輝(28=大阪帝拳)に2回2分13秒、TKO勝ちした。
サウスポーに対する距離感をうまくつかめていない様子の寿以輝に対し、余裕を感じさせる戦いぶりの中嶋が2回に強烈な左オーバーハンドをたたき込んだ。寿以輝は仰向けに倒れて失神し、レフェリーは即座に試合を止めた。和気氏は「俺がああいう倒され方をしなくて良かった~」と実感を込めた。同氏も8月27日に同タイトルマッチで王者・中嶋に2回KO負けを喫した。続けて「でもワンパンチで倒された方がダメージが少なかったりする」と寿以輝の再起に期待。さらに「中嶋チャンピオンに負けた者同士で仲良くしいこうかな」と話した。
一方で2度目の防衛に成功した中嶋について「(中嶋に)負けて引退したから、心から中嶋選手を応援したいと思う。このままの流れで世界へいってほしい」と一層の活躍を期待した。スーパーバンタム級は同じ大橋ジム所属の井上尚弥(31)が4団体統一王者として君臨している。