読売テレビの“夕方の顔”。報道・情報番組「かんさい情報ネットten.」(月~木曜後4・45、金曜後3・50、関西ローカル)で火・水・金曜のMCを務めている中谷しのぶアナウンサー(36)。「仕事、好きですね。海外にもどんどん取材に行きたいです」と意欲満々だ。
入社3年目の13年4月から同番組にサブキャスターとして出演。17年から4年間は全曜日メインに。現在は週3日担当している。また、「ウェークアップ」(土曜前8・00、全国ネット)でもMCを務めており、同局の報道番組には欠かせない存在となっている。
父親の仕事の関係で6歳から9歳までハワイ・マウイ島で過ごした。「日本人学校もなく、英語が分からないまま、地元の小学校に通いました」。身ぶり手ぶりで何とかクラスに溶け込み、英語を学んだ。「せっかく苦労して身に付けたから」と帰国後も継続し、高校3年時に英検1級に合格。11月の米大統領選挙では現地で、堪能な英語を駆使して取材活動を続けた。
また、3歳から始めたピアノも特技の一つ。中高時代に関西での音楽コンクールで何度も賞を獲得した。音楽専門の高校への進学も考えたが、将来を見据え、得意の英語を生かせる道を考えて、当時英語科のあった学校を選択。その頃に同局「ニューススクランブル」(90年4月~09年3月)で見た横須賀ゆきのアナ(現解説委員)に憧れて、アナウンサーを志した。
ピアノは最近、ご無沙汰で「そろそろ再開したい」といい、英語は「もっと勉強しないと」とも。仕事の合間に今はまっているのが“地ビール”だ。「日本酒1升飲んでも顔色が変わらない」という父のDNAを受け継いだのか。入社して2、3年で「ビールが好きだと自覚した」。
通販で世界のビールを試し買い。「いろんな種類があって。全然味が違った。ベルギーのトラピストビールは度数が高く、濃厚でバナナの味もあって…」。旅先では道の駅に入り、迷わず地ビールをラベル買い。「帰りのスーツケースが重くて」と苦笑いだ。大分・別府で赤や青に見える湯が湧き出る“地獄”を巡った。そこで買ったのが赤ビール、青ビール。「ラベルもかわいくて、味も本格的」。生放送中とは全く違う顔で笑った。 (古野 公喜)
◇中谷 しのぶ(なかたに・しのぶ)1988年(昭63)9月生まれ、兵庫県西宮市出身の36歳。同大卒、11年に読売テレビに入社。ニュース、情報番組を担当。趣味はゲーム。特技は英語、ピアノ。