阪神ドラフト4位の町田隼乙捕手(21=BC埼玉)が24日、クリスマスの誓いを掲げた。母校・光明学園相模原(神奈川)の練習場で自主トレを公開し、ネットスローなどで約2時間練習を行った未来の正妻候補。契約金4000万円の一部でクラブハウスを新設するプランを明かした。
「練習試合の相手が使うハウスを新しくできればいいかなと。相手の首脳陣と、うちの監督たちが話して、ご飯を食べる建物です」
基礎を築いたグラウンドへ、恩返しの「町田ハウス」を贈る。現在のサイズは、奥行き約3・8メートル、幅約1・8メートル、高さ約2メートルで、見た目はプレハブ小屋に近い。バックネット裏に建つ4畳ほどの室内には応接用の長机と椅子4脚、ホワイトボードが備え付けられているが、談笑や食事以外にできることはなく、老朽化も進む。施設改善は部のモチベーションアップにも直結。春夏を通じて初の甲子園出場を目指す母校の環境改善へ一役買う。
建て替えを希望した松崎元部長は「ボールなどの消耗品だと(いずれ)なくなる。なので、何か形になる物を残したい」と説明。新調時には壁面に「寄贈・町田隼乙」の名を刻むと明言した一方で「(契約金は)彼にとっての退職金。そんな大きい額にならないといいな」と親心をのぞかせた。予算や規模、内装は今後、町田も交えて相談を重ねる。
「この期間(12月)にしっかり練習できる環境が、独立リーグにはなかった。仕上がりは早いし、良い状態」
来月上旬から始まる新人合同自主トレへ向け、歩みは順調だ。鮮やかな活躍も届けるべく、万全の肉体をつくり上げていく。
(八木 勇磨)