ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す韓国プロ野球キウムの金慧成(キム・ヘソン)内野手(25)について、契約が不成立だった場合、トレードになる可能性を25日、韓国メディア「OSEN」が報じた。
キム・ヘソンは今月5日にポスティングされ、MLB各球団との交渉が解禁となった。交渉期間は30日間のため、来年1月4日が期限。残り10日ほどとなったが、契約合意には至っていない。
「OSEN」はシーズン前からキム・ヘソンがメジャー挑戦を表明していただけに「オファーがないわけではないだろう」とした上で、条件が満足できなかった場合、合意にいたらず不成立に終わる可能性を指摘した。
ポスティングが不成立だった場合は所属チームのキウムに戻ることになるが、先行きは不透明だ。というのもキウムは今季、2年連続最下位となり、「リビルディングモード」とチーム再建中のため、中心選手を続々とトレードに出し、将来有望な若手で26年シーズンからの勝負にかけている。
OSENによると、実際に4年間で8選手をトレードで放出し、ドラフト指名権を10人分獲得。頭角を現している選手もいるという。
また、キム・ヘソンは来季終了後にFAとなる見込みで、OSENは「万が一キム・ヘソンのポスティング契約が挫折した場合、どのようなことが起こるのか気になる。キウムの最近の動きを見ると、キム・ヘソンをトレードすることもおかしくない」とトレードされる可能性を指摘した。
ただ、下位チームが主力をトレードに出し、将来有望な若手に投資するのは「実利的な選択」としながらも「毎年、主軸選手が放出されれば、ファンの気持ちが離れる」とファン心理も無視できないと指摘。それだけにOSENは「キウムはこのような悩みがないようにキム・ヘソンのポスティングがうまくいくことを望むしかない」とメジャー挑戦が叶うことを願うのみと記した。
2017年にキウムでデビューしたキム・ヘソンは走攻守3拍子揃った選手として知られ、韓国プロ野球で通算953試合に出場し、打率・304、37本塁打、386打点、211盗塁を記録。今季は127試合で打率・326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録。二塁手の守備賞を獲得した。
米メディアによると、マリナーズが興味を示しているとみられている。