お笑い芸人の出川哲朗(60)が25日に行われた、自身がメインパーソナリティを務めるニッポン放送「第50回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」の24時間生放送完走記者会見に出席。生放送のエンディングで、サプライズな出来事に涙する場面があった。
本番組は、目の不自由な方達が安心して街を歩けるような「音の出る信号機」の設置や、社会参加につながるアイテムを一つでも増やす募金を募るチャリティプログラム。1975年から“音楽とラジオの力で社会に貢献できることをしたい”という想いから始まり、今年で50回目。24日正午から25日正午にかけて、24時間にわたって生放送された。
番組最後の“大エンディング”で、出川が尊敬するお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」からのサプライズボイスメッセージが流れた。「聞いてなかったんでね、ビックリしました」と感激して涙した出川。放送前に訪問した筑波大学付属視覚特別支援学校の生徒たちもスタジオに駆けつけた。
今回のオファーは「今年のニッポン放送は出川さんで始まったので最後も出川さんで締めていただいて」という同局社長からの言葉がきっかけ。「その気持ちがうれしくて、それに応えたいと思って受けさせてもらった」という。生放送前に足を運んだ特別支援学校の生徒たちの姿にも力をもらったという。
ただのラジオ生放送ではなく、募金が目的である本番組。パーソナリティーを務めるにあたり「正直、僕がやっても募金もどのくらい集まってもらえるか心配だった」。声を震わせながら本音を語り、涙した。
番組終了時の募金額は総額5000万円を超えた。「いっぱい募金いただいて、本当に皆様に感謝したいと思います。“音の出る信号機”を作るために、ほんのちょっとは役に立てたのかなって思って…。本当にやらせていただいて良かったと思います」と万感の様子。
「本当にありがとうございました!」と大きな声で番組締めくくると、会場は大きな拍手で包まれ、見事大役をやり遂げた出川の表情は、達成感に満ちあふれていた。