来季9年ぶりのJ2を戦うコンサドーレ札幌が、元札幌でベルギー1部コルトレイクに所属するMF高嶺朋樹(26)に、完全移籍での獲得オファーを出していることが25日までに分かった。交渉は順調で近日中にも結論が出る。
札幌の下部組織出身の高嶺は筑波大を経て20年に札幌に入団。主戦場は守備的MFで、Jトップクラスのボール奪取能力や、利き足の左足から繰り出される高精度のフィードで主力に定着した。
23年に柏に完全移籍し今夏に夢だった海外挑戦を果たすと、元札幌MF金子拓郎の同僚になり、ここまで18試合出場。欧州やJリーグの複数クラブから獲得打診が届く中だったが、柏移籍の際のステップアップを後押ししてくれたクラブへの恩義、またJ2降格への責任を感じてチームの力になりたい気持ちを抱いているという。
1年でのJ1復帰を目指すクラブの熱意は相当なもので、欧州1部から異例のJ2への移籍とあり塾考を重ねたが交渉は大詰め。ボランチや最終ラインもこなせる頼もしい男が戻ってくる。