J1町田は25日、横浜の元日本代表FW西村拓真(28)が完全移籍で加入すると発表した。
複数の関係者によれば、横浜は来季も不可欠な選手として全力慰留したが、西村は悩んだ末に最終的に新たな挑戦を選んだという。
西村は豊富な運動量で本職のFWに加え、トップ下もこなす。22年7月には日本代表に初招集され、E―1選手権の香港戦で2得点。昨年3月のウルグアイ戦では第2次森保政権での第1号ゴールを決めた。海外志向が強く、今年1月には横浜からスイス1部セルベットに期限付き移籍したが、完全移籍はならず、6月に横浜に復帰していた。
西村は両クラブを通じてコメントした。町田を通じ「横浜F・マリノスから来ました西村拓真です。チームの目標、勝利のために自分のすべてを出します。よろしくお願いします」と決意を示した。約3年間プレーした横浜を通じては「最高のチームメイト、監督、スタッフ、すばらしいファン・サポーターに出会い、とても幸せな3年間でした。横浜F・マリノスのエンブレムを背負い、一緒に戦えたことに感謝しております。最高の時間をありがとうございました」とつづった。
◇西村 拓真(にしむら・たくま)1996年(平8)10月22日生まれ、名古屋市出身の28歳。富山第一では2年時に高校選手権優勝。15年に仙台入りし、16年9月甲府戦でJ1初得点、17年ルヴァン杯ニューヒーロー賞。18年8月にロシア1部CSKAモスクワに移籍し、20年1月にポルトガル1部ポルティモネンセに期限付き移籍。20年3月に仙台復帰し、22年に横浜へ完全移籍で加入。今年1月にスイス1部セルベットに期限付きし6月に横浜に復帰していた。1メートル78、73キロ。利き足は右。