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巨人・西舘 1200万円増でサイン 来季は先発争い激化「聞いて、見て、どんどん」田中将大から学ぶ 

スポニチアネックス 2024年12月26日 5時33分

 憧れのレジェンド右腕の背中を追う。巨人・西舘が都内の球団事務所で契約交渉に臨み、1200万円増の年俸2800万円で更改。来季は先発陣の一角として期待される右腕は「開幕ローテーションを勝ち取れるように。競争相手が多い中でも、まだ自分は本当に下の方だと思っている」と気を引き締めた。

 最高の教材がいる。この日に入団会見を行った田中将だ。岩手出身の22歳は「小学生の頃に(13年の楽天が)日本一になる瞬間をテレビで見ていた」と振り返る。9歳の誕生日だった11年3月11日に東日本大震災が発生。元気と勇気をもらったのは2年後の13年に楽天を球団創設初のリーグ優勝と日本一に導いたエース・田中将の姿だ。真価が問われる2年目に同僚となるのは何かの縁。「凄い経験のある方。話も聞いてみたいし、見て学べる。どんどん会話して、自分のものに吸収したい」と目を輝かせる。

 ドラフト1位で入団した今季は開幕1軍入りを果たし、新人ではプロ野球史上初となる開幕から10試合連続ホールドを記録。主に救援で28試合(先発1)に登板して1勝3敗1セーブ、防御率3・82をマークも「もう少し改善できたところもあった。まだまだ満足せずにやっていきたい」と来季を見据える。今季15勝を挙げた菅野はオリオールズに移籍したが、田中将の加入で先発争いは激化。もちろん、負けるつもりはない。

 前日にウインターリーグに参加していたプエルトリコから帰国。人見知りを自認する右腕はコミュニケーションの面でも良い武者修行となった。「貪欲に、どんどん成長していければ」と西舘。チャンスは逃さない。(小野寺 大)

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