◇NPB12球団ジュニアトーナメント第1日 ヤクルトJr.8―1中日Jr.(2024年12月26日 神宮第1)
ヤクルトJr.の2番打者・向将吾内野手(6年)が2打席連続弾でチームの快勝発進に貢献した。
向が神宮でも持ち前のフルスイングを披露した。まずは1点を追う初回裏無死一塁、初球の真ん中直球を叩くと左翼ネットを越える大会1号だ。「球場が広いけど、いい打球が打てた」と逆転2ランを振り返った。
これで終わらない。2打席目の1死二、三塁。警戒した中日Jr.は2番手投手を送り出したが、今度はカウント1―0からの外角直球を再び左翼ネット上に運んだ。「打てる気がメッチャして。ワクワクとかいっぱいして打てました」。2発5打点に、今度は悠々とダイヤモンドを回った。
憧れは走攻守3拍子そろったパドレスのタティスジュニア。自チームでは1番を打つが「好きなタティスジュニアと同じ打順なので、打ててうれしいです」と笑った。
ヤクルトJr.の度会博文監督も手放しで称えた。「最高の結果」と切り出すと「クリーンアップを打たせた時期もあったけど…。向君は足もあるしいろいろな意味を込めて」と2番の理由を明かした。その上で本人には「ウチいる山田哲人のような選手になってね」と3度トリプルスリーを達成した“ミスター・ヤクルト”のような選手を目指してほしいと明かした。
昨大会は準決勝で敗退。向は「明日も絶対勝つという気持ちで」と20年以来、4度目の優勝を見据えていた。