プロとはこうや、を後輩に見せたい―。ソフトバンク藤井皓哉投手(28)が26日、球団事務所で契約更改し1400万円増の推定年俸7000万円でサインした。来季から母校おかやま山陽高出身の現役選手が2人増え、3人となるだけに剛腕復活に向けて燃えた。
「そうなんです。後輩がホークスにも1人、育成で入りますし。僕が(高校を)卒業して10年。そのタイミングで2人も入ってきた。頑張りたいなと思うし、まだ負けないし、負けるつもりもない」
ソフトバンク育成10位で漁府輝羽(ぎょふ・こうは、東北福祉大)と、DeNAの高卒ドラフト5位で田内真翔(たない・まなと)がともに野手で入団してくる。藤井は14年の高卒ドラフト4位で広島入団。20年に戦力外通告を受けた後に四国独立リーグ・高知を経て21年オフに育成選手でNPBにカムバック。「山陽魂」とししゅうされた赤色のグラブで22年に支配下再登録され、強心臓が売りの頼もしい中継ぎとしてソフトバンクでの3年間で、地位を築いた。
「漁府は、まだ育成。まずは支配下になってから一緒に1軍で戦えたらなと思います」。頼もしい先輩としてハッパをかける。今季は40試合で2勝1敗、1セーブ、19ホールド、防御率1・80。8月27日オリックス戦登板後は腰を痛めて登板なしに終わった。今オフはリハビリ中で1月中に傾斜のもとで投球動作の再開から目指す。
「悔しい思いをしましたし、野球を見るのにはあまり興味はない。楽しくて野球をやっている。まずはけがをしないのが大事」。藤井先輩は来春の宮崎キャンプで万全の状態での合流を狙っている。