小中学生の体力向上などを目的とした「第12回全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」が26日、都内でオンライン審査で行われた。規定曲の小学生部門では、兵庫県加古川市立志方東小学校の「Miracle All Stars」が、優勝にあたる文部科学大臣賞を受賞。悲願の全国優勝を成し遂げ、改発大記教諭(39)は「子どもたちがよく頑張ったと思う」と笑顔でたたえた。
今年の規定曲は、女性9人組「Lucky2」(ラッキーラッキー)の「こくご・さんすう・りか・恋愛!」。ポップなメロディーラインに乗せ、メンバー12人は一糸乱れぬダンスを披露。馬跳びや側転など、アクロバットな要素も織り交ぜ、審査員をうならせた。
改発さんとメンバー12人は、並々ならぬ思いで大会に臨んだ。同校を巡っては昨年、改発さんが率いた6年生チームが全国大会に出場。優勝を掲げて挑んだが、惜しくも2位に敗れた。改発さんは「優勝を狙っていたので、2位でうれしいというよりも悔しいという大会だった」と回想。「見る人が退屈してしまう構成だった」と昨年の敗因を分析し、フォーメーションや人の出し方など、細かい部分までこだわって振付を構成した。
昨年のメンバーも熱心にチームを支えた。「練習は大変だけど、その辛さがあるからこそ、良い結果が待っている」など応援メッセージを送ったほか、今年のメンバーから送られてきた練習動画を見て、アドバイスを行った。
昨年の雪辱を果たし、改発さんは「彼らがいたからこその優勝」と、昨年のメンバーに感謝。「Miracle All Stars」のメンバーも「6年生の思いも背負って結果を出せてうれしい」「今まで頑張ってきて良かった」と満面の笑みを浮かべた。