Infoseek 楽天

千昌夫、77歳 趣味にどっぷり カメラはライカがお気に入り 愛鳥家でもあり、今年は養蜂にも夢中

スポニチアネックス 2024年12月27日 5時2分

 著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は「北国の春」や「星影のワルツ」などのヒット曲で知られる歌手の千昌夫さん(77)です。大腸がんや心筋梗塞を乗り越え、喜寿で元気に歌っています。その秘訣はカメラ、動物飼育など、尽きない好奇心と多趣味にありました。(構成・前田 拓磨)

 いろいろな事にチャレンジすることが健康の秘訣です。カメラは撮るのもそうだけれども、ハードの方にも興味があった。昔からネット、新聞、雑誌で新しい機種が出たと見ると、欲しくなっちゃうんだよね。覚えている範囲で最初に買ったのはオリンパスのPENかな。お気に入りはやっぱりライカ。洋画のような色が出るんだよね。

 構図を考えて撮るのが好きなの。私はあまり絵が上手ではなくて描けないから、4対5のフレームの中にどういうふうに収めようかなとか考えるようにしています。富士山の上にお日さまが昇るシーンや銀山温泉など、下調べを入念にして撮影に行っています。歌川広重が東海道五十三次で描いたさった峠にも行きました。撮影方法は独学だけでなく、人にも教わりました。今は寒いでしょう。寒いとまた写真がよく写るのよ。

 今年は蜜蜂にも夢中になりました。蜜蜂はもう朝から見てて飽きないの。警察から葬儀屋など、ありとあらゆる人間社会を凝縮したようなシステムがそこにはあります。元々、6年前くらいからニホンミツバチを飼っていたんです。ただ、ニホンミツバチというのは飼育が難しくて毎年越冬でしくじるわけ。その点、今年から飼い始めたセイヨウミツバチというのは本当にうまく考えたもので、巣が健康なのか不健康なのか一目で分かる。不健康な巣に元気な方から応援隊を出します。よその巣から来たハチはにおいが違うから、一緒にする時は酢とか芋焼酎でスプレーをかける。そうするとけんかしないのよ。来年の梅雨前にはハチミツが取れる予定です。

 あとはニワトリが1羽、それからインコが5羽。これが可愛いのよ。みんな焼きもち焼きで、頭がいいです。ルリコンゴウインコは一緒に車で買い物に行って普段は10分くらいで戻るところを1時間くらい戻らなかった。そしたらお父さんがいなくなってしまったと思ったみたいで、ストレスから来る嘔吐(おうと)で車中汚れてしまいました。

 鳥やミツバチを育てるようになったのは米国の絵本作家ターシャ・テューダーさんの影響です。山の中に家を買って、有機農法をされていた方です。NHKで放送していたのを見たのが始まりでした。

 健康面では朝に水シャワーを浴びるようにしています。真冬がまた気持ちいいんだよ。細胞にね、活を入れてくれる。これまでの大病は7年前に大腸がん。それから心筋梗塞。いざという時に備えてニトログリセリンは持ち歩いています。若い頃はタバコも吸っていたけれども、僕の人生で喫煙というものは削除したい歴史だね。こんなことやってたらいつか死ぬと思ってね。1万回くらいは“今日でやめるぞ”と思いましたね。今ではにおいも駄目になりました。

 僕としてはもう大きな夢はありません。健康で、今程度の仕事が生きてる間ずっと続けられたらいいなと思っています。これからも健康を大事にしていきたいと思います。

 ≪31日テレ東「年忘れにっぽんの歌」で「北国の春」&「星影のワルツ」歌唱≫千は31日放送のテレビ東京「年忘れにっぽんの歌」(後4・00)に出演する。番組はテレ東の年末恒例番組で、今回が57回目の放送となる。ステージでは代表曲の「北国の春」と「星影のワルツ」を歌唱する。「星影のワルツは1968年にヒットした歌です。歌にはその時代の思い出が詰まっていますので、当時を思い出して見てください」とステージへの思いを語った。司会は徳光和夫(83)、竹下景子(71)、中山秀征(57)が務める。

 ◇千 昌夫(せん・まさお)1947年(昭22)4月8日生まれ、岩手県陸前高田市出身の77歳。65年、作曲家の遠藤実氏に入門。同年にシングル「君が好き」でデビュー。66年発売の「星影のワルツ」はミリオンセールスを達成。68年に初出場したNHK紅白歌合戦には計16回出場。プライベートでは79年に飛行機陸上単発の免許を取得し、以来ヘリコプターの免許などを取得。現在も定期的に運転している。トレードマークだった額のほくろは2000年に除去した。

この記事の関連ニュース