ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す韓国プロ野球キウムの金慧成(キム・ヘソン)内野手(25)がすでに韓国に帰国したと27日までに同国メディアが報じた。
キム・ヘソンは今月5日にポスティングされ、MLB各球団との交渉が解禁となった。交渉期間は30日間のため、来年1月4日が期限。残り10日ほどとなったが、契約合意には至っていない。
帰国理由について韓国メディア「ニューシス」は渡米当初から23日に韓国に帰国する航空機のチケットを持っていたとし「MLB球団との交渉が決裂したり、挑戦を放棄したわけではない」とキウム関係者の話を報じた。
韓国メディア「スポーツ朝鮮」も同様にメジャー挑戦を諦めたわけでないとし、キム・ヘソンが昨秋の杭州アジア大会で金メダル獲得に貢献し兵役免除となったものの一定期間の奉仕活動が必要で、これが終わるまでは事実上「軍人」の身分であるとし、軍人の身分だと海外に滞在できる期間が限られているからと報道した。
ただ、米国はクリスマスから年明けまで家族と一緒に過ごす文化があることから、球団の事務関係などは「オールストップ」するとし、キム・ヘソンよりもメジャーで実績のある内野手キム・ハソン(パドレスをFA)もまだどの球団とも契約にいたっていないことから、「キム・ヘソンの番が来るまでには時間がさらに必要」とも指摘。交渉期限は来年1月4日までと10日を切っていることから「時間が十分でない」とメジャー挑戦失敗の可能性にも触れている。