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那須川天心 元世界王者モロニー戦へKO予告「革命のノロシ上げる」

スポニチアネックス 2024年12月28日 5時2分

 ◇バンタム級10回戦 WBO・AP王者・那須川天心 《10回戦》 WBC5位ジェーソン・モロニー(2025年2月24日 有明アリーナ)

 キックボクシングの“神童”でWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川が来年2月24日に元WBO世界同級王者モロニーと対戦することが27日、都内のホテルで発表された。プロ6戦目で初めて元世界王者との対戦となるが、堂々のKO決着を予告。来年秋に予定されている世界挑戦への試金石とする覚悟を示した。ダブル世界戦ではWBC王者・中谷の3度目の防衛戦と、WBA王者・堤が比嘉と初防衛戦を行う。

 来年の世界挑戦を見据え、那須川は自ら厳しい道を選択した。陣営から提示された相手候補5人の中から、あえて元世界王者との対決を即決。「試合前から知っていた選手は初めて。やっと自分の本当の実力が“もろに”分かると思う」とニヤリと笑うと「僕が世界に通用するか、しないかが分かる。生半可な気持ちでやってねえぞ、というボクシングへの挑戦表明。自分の実力が本物か偽物か分かる試合になる」と気合十分に話した。

 モロニーは20年に7回KOで敗れたものの、井上尚弥に挑戦した経験もある。5月には同じキック出身で那須川との対戦が待たれるWBO世界同級王者の武居由樹とも対戦し、判定で敗れている。「客観的に見て(過去の日本人選手と)比べられるとは思うので自分の実力を全部出して圧倒的な戦い方をしたい」と2戦ぶりのKO決着を予告した。

 前戦でボクシング転向後初のタイトルを獲得したとはいえ、キャリア30戦を誇るモロニーは、世界戦以外での敗戦がなく格上の存在だ。それでも「キックの時もあまりなかった感覚。自分より強いと言われる選手と試合をしてこそ格闘家。気持ちが上がるし、待ってました、という感じ」と武者震いする。

 次戦と来年6月ごろに予定されている次々戦を順当にクリアすれば、来秋の8戦目では世界初挑戦が予定されている。「世界のベルトが徐々に見えてきた中でもこの一戦は絶対に落とせない。今まで以上に自分の中での勝負。25年一発目、革命のノロシを上げます」。自ら「対世界」をテーマに掲げた来年。名王者を下し、世界へ殴り込みをかける。

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