◇WBA世界バンタム級タイトルマッチ 王者・堤聖也 《12回戦》 同級7位・比嘉大吾(2025年2月24日 有明アリーナ)
堤の初防衛戦の相手は友人の比嘉に決まった。「ランキング的に那須川選手かと思ったので、びっくりした」と同い年で食事にも行く間柄との対決に苦笑いを浮かべた。20年10月にノンタイトル戦で対戦し、引き分けだった。「勝たないと次の道は開けない」と夢の統一戦へKO勝ちにこだわる。
一方、比嘉は9月の武居戦で判定負けを喫し、練習着などを全て処分。引退の意向を示していたが、堤戦のオファーが届き、11月後半に現役続行を決断した。「就職先が見つからず、どうしようかと思って」と苦笑いした後に「ボクシングを好きになってしまった。やっぱりやっている方が楽しい」と再起への思いをにじませた。「お互い攻撃的だから盛り上がると思う」とベルト奪取に力を込めた。