石破茂首相(67)が28日放送の日本テレビ系情報番組「ウェークアップ!」(土曜前8・00)にリモートで生出演。来年の“目玉政策”を問われ、「経済の形を変える」ことに意欲を示した。
「手取りを増やす」と訴えた国民民主党が衆院選で躍進しその後も支持率を伸ばしているが、「手取りは増やしたいのです、私たちもね」と石破首相。そして「年収103万円の壁」議論について「控除の額をどこまで上げて学生さんを中心とする、あるいはパートに出てらっしゃる女性の方の所得を増やす、これはやりたいと思っています。それが給料の値上がりに比例して控除を増やすのか物価なのか、どれが一番そういう方々に喜んでいただけて手取りを増やすのかというのはあります」と話した。
103万円の壁引き上げについては自民、公明両党が国民と協議したがまとまらず、3党協議は越年して続く。首相は「誰の手柄がどうのこうのではなくて、本当に手取りが増えてほしいという若い方、そういう方々の所得を増やすのは、誰の手柄とかそういうことではなくて」と強調し、「お父さんが50代の家庭で子供がアルバイトしてる、もっと働きたいんだけど103万円の壁がねっていう家庭内論争はあちこちで起きている。そこは認識してなくちゃいかんと思っている」と続けた。
そして「これを来年を打ち出すというものは?」と質問を受けると、「それは経済の形を変えるっていうことですよ」と回答。これまでは「従業員に雇用は維持するからそんなに給金は上がらないけど我慢して、というのをずっと続けてきた。画期的な新製品、サービスは出ないけど勘弁してください、投資額はそんなに上がりませんけど。あちこちでコストをカットする形の経済をずっとやってきた」とし、「でもそれはもうやめ!」とデフレからの脱却を訴え。
「賃金は上げます、新しい商品開発します、株が上がり配当が増え経営者も所得が増えますよ、それだけではダメなんだよね。やっぱり国民1人1人の所得が上がっていく、物が売れるようになる、投資が行われる、また所得増えるっていう新しい形の経済が回っていくようなそういう予算にしたと思っている」と話した。