オリオールズをFAとなったコービン・バーンズ投手(30)がダイヤモンドバックスと6年総額2億1000万ドル(約331億円)で契約合意に達したと27日(日本時間28日)、米「ニューヨークポスト」の看板記者ジョン・ヘイマン記者ら複数の米記者がX(旧ツイッター)で報じた。
バーンズは18年にブルワーズでメジャーデビュー。21年には11勝5敗、防御率2・43でサイ・ヤング賞を獲得した。今季オリオールズにトレードで加入し、32試合で15勝9敗、防御率2・92。
今FA市場最大の大物投手として、ドジャースやヤンキースなども有力候補として挙がっていたが、ドジャースはスネルを、ヤンキースはフリードを獲得。レッドソックスもトレードでクロシェットを獲得しており、去就に注目が集まっていた。
USAトゥディー紙のボブ・ナイチンゲール記者は自身のXで「ジャイアンツとブルージェイズがより高いオファーを出していた」とダイヤモンドバックスの6年総額2億1000万ドルを上回るオファーを提示していたとも報じた。同記者によると、ダイヤモンドバックスのこれまでの記録的な契約は、2015年にザック・グリンキーと結んだ6年2億650万ドルの契約だったが、バーンズとの契約はこれを上回り、球団の投手では史上最高契約という。
ダイヤモンドバックスは大谷翔平、山本由伸が所属するドジャース、ダルビッシュ有、松井裕樹が所属するパドレスと同じナ・リーグ西地区で、大谷らにとってはライバル球団に強敵が加入することとなった。
バーンズの移籍により、ダイヤモンドバックスは今季14勝のゲーレン、同11勝のファット、同10勝のネルソンとともに2桁勝利カルテットが完成。強力先発陣が完成した。激戦必至となるナ・リーグ西地区について、ファンもSNS上で盛り上がり「西地区の魔境化が止まらない」「魔境過ぎる。どうやって勝つねんこの化け物リーグで」「西地区もっと面白くなるの期待」「ナ・リーグ西地区が世紀末になってしまった」などのコメントが見られた。