◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第2節 埼玉26―24東京ベイ(2024年12月28日 埼玉・熊谷ラグビー場)
リーグ初代王者と2代目王者の対戦は、初代王者の埼玉が東京ベイを26―24(20―3)で下し、開幕2連勝を飾った。一度は最大17点のリードを吐き出したものの、後半35分にSO山沢京平のPGで再逆転。わずか2点のリードを最後は守り切った。
チャンピオン経験チーム同士の対戦は、時間が経つに連れて手に汗握る展開となった。前半は6―3で迎えた30分、埼玉が連続攻撃でゴールラインに迫ると、最後は突破を図った山沢京をサポートしたCTBディラン・ライリーへとオフロードパスが渡り、両チーム最初のトライ。前半終了間際には決定的シーンでパスを妨害されたとして認定トライを与えられ、20―3で試合を折り返した。
そのまま逃げ切るには十分なリードかに思われたが、後半開始直後にこの試合がリーグデビューとなったLOオッキー・バーナードがシンビンとなり、流れを手渡してしまう。強力なリザーブを一気に投入した東京ベイに対し、同10分にモールを押し込まれてトライを与えると、23分、31分にもFWのパワープレーでトライを許し、23―24と初めてリードを許した。
リーグワン創設4季目で、不戦敗を除けばレギュラーシーズンの黒星は2季前の1敗のみの埼玉。刻一刻とフルタイムが近づく中、敵陣でのディフェンスで相手に不当なプレーが認められ、ペナルティーを獲得。ここで山沢京が冷静にショットを決めて再逆転。残り2分で相手にもショットのチャンスを与えたが、失敗で何とかしのぐと、ラストも必死のディフェンスでペナルティーを奪って勝負あり。熱い80分間に終止符を打った。