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中谷潤人 クエジャル戦発表翌日から相模湖CCで走り込みスタート 節目30戦目へ“ビッグバン”さく裂だ

スポニチアネックス 2024年12月28日 17時5分

 ◇WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・中谷潤人《12回戦》同級6位ダビド・クエジャル(2025年2月24日 有明アリーナ)

 WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が28日、神奈川県相模原市の相模湖カントリークラブで2泊3日の走り込み合宿を開始した。1メートル72の長身メキシカンのクエジャル戦に備え「土台づくり」を目的にスタート。プロ30戦目となる節目の次戦に向け、早くも戦闘モードに突入した。

 次戦発表会見の翌日。中谷が来年の防衛戦に向け早くも始動した。この日は早朝から相模原市の城山湖周辺で約12キロの走り込みを敢行。午後はゴルフコースでの短距離ダッシュ、ミット打ち、全力シャドーボクシングなどを行い「対戦相手も試合日程も決まって、よりそこに集中していける。いいスケジュールでできるかな」と大粒の汗を拭った。

 27日には、来年2月24日に東京・有明アリーナで同級6位ダビド・クエジャル(23=メキシコ、28戦全勝18KO)と3度目の防衛戦を行うことが発表されたばかり。28勝18KOと無敗で、1メートル72の長身メキシカンに対して「当てる面積が大きいからといって、自分も高くなるのではなく、低くバランスよく戦っていきたい。そういった意味では下半身の安定をより意識して、この走り込みとかで強化していきたい」と、これまで通りのスタンスを広くとり、下半身から最大限のパワーを発揮させる。

 来年6月にはIBF世界バンタム級王者・西田凌佑(六島)との統一戦の可能性もある中、前日にはWBC王者・提聖也(角海老宝石)が将来的な対戦を希望するなど、今や多くの選手から標的にされる存在となった。「バンタム級が盛り上がってる中で、お互いが意識し合える状況は凄くいいこと。結果と内容を出していくことしかファイターとしてできないので、そこをしっかりやっていれば、そういうマッチアップになっていく」とクエジャル戦に集中しながら、将来的な統一戦を見据える。

 次戦がプロ30戦目。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の28戦をも上回る。「あっという間。一戦一戦大事に戦ってきた結果がこうつながっている。引き続き僕らしく戦っていきたい」と強調する。その節目の一戦は新愛称「ビッグバン」となって挑む初戦。今後は新愛称決定を記念したグッズも販売予定で「ボクシングらしからぬものも考えている」とニヤリ。

 次戦に備え、来年1月上旬からは恒例の米ロサンゼルス合宿を約1カ月行う予定で「内容も勝ち方も意識する。30戦やってきたキャリアをしっかり出せるようにしたい」とビッグバンの名に恥じない、豪快なKO劇を約束した。

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