◇NPB12球団ジュニアトーナメント準決勝 ソフトバンクJr.1―1広島Jr.(抽選の結果、ソフトバンクJr.が決勝進出)(2024年12月28日 神宮)
「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024~第20回記念大会~」は28日、神宮で準決勝など3試合を行い、ソフトバンクJr.の馬原拓海(6年)が大会初登板。2番手で1/3回を無失点に抑え、07年セーブ王の父・孝浩氏(43)を喜ばせた。試合は広島Jrと延長8回1―1の引き分けも大会規定による抽選の末、ソフトバンクJr.が決勝に進出。29日に日本ハムJr.と対戦する。
憧れのマウンドで馬原が躍動した。1―1の6回2死から今大会初登板。先頭に四球も、続く4番打者をこの日最速117キロの直球で二ゴロに仕留めた。「アウトにできてメチャうれしかった。神宮は投げやすかった」。大会前、踏み出す左足を柔らかく使って投げろという父の助言が勝負どころで生きた。
サッカーと水泳に夢中で、野球を始めたのは小4夏から。そこから父は猛特訓を課した。「夜中のシャドーピッチングを含め日本一の練習量をさせた」と孝浩氏。約1年間で計3800人もの応募があったチームセレクションで、16人に選ばれるまで急成長した。
父の偉大さを理解し始めた馬原は思いを新たにした。「中学でも抑えをやりたい」。自らの意思で背番号14を選んだ以上、覚悟はある。(伊藤 幸男)
≪日本ハムJr.小瀬 雪辱2ラン!13年ぶり頂点へ王手≫【日本ハムJr.8―0四国ILJr.】投打がかみ合い、14年以来の決勝進出。3回に右越え2ランの小瀬朔(6年)は「自分だけ打てず悔しくて…。良かった」と前日に19安打16得点と大勝した西武Jr.戦で、スタメン唯一無安打の屈辱を晴らした。投げては左腕・前口栄飛(6年)が4回無安打無失点。11年以来13年ぶりの頂点へ立ちはだかるのがソフトバンクJr.。「トップチームは今年やられたので意識します」と吉田侑樹監督は誓った。