NBAを代表するスター選手、マーベリックスのGルカ・ドンチッチ(25)が空き巣の被害に遭った。同選手のビジネスマネジャーが28日、スポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアに明かした。
マネジャーによると、ドンチッチの自宅に強盗が押し入ったのは27日夜。マネジャーは「当時、家には誰もいなかったが、幸いなことにルカと家族は無事だ。警察に被害届を出しており、捜査が行われている」と話したとESPNは報じた。地元紙ダラス・モーニングニュースが入手した警察の内部報告書によると、約3万ドル(約473万円)相当の宝石が盗まれたという。
スロベニア出身のドンチッチは18年のドラフト1巡目でホークスから指名され、トレードで交渉権を得たマーベリックスに入団。NBA1年目で新人王に選出され、昨季は得点王に輝いてチームをファイナルに導いた。25日のティンバーウルブズ戦で、1カ月以上の離脱とみられる左ふくらはぎのケガを負ったばかりだった。
米国では今秋以降、NBAとNFLの選手が自宅を狙われる事件が続出している。9月にNBAティンバーウルブズのPGマイク・コンリー、10月にはNFLチーフスのQBマホームズとTEトラビス・ケルシー、11月にはNBAバックスのPFボビー・ポーティス、12月にはベンガルズのQBジョー・バローが被害に遭った。
NFLとNBAは選手たちにセキィリティー警報を発令したが、選手がアウェーへ遠征している際に事件が発生するケースも目立つ。AP通信が入手した文書では、NFLは「複数のプロスポーツ選手の自宅が、組織的で熟練した集団による侵入窃盗の標的になることが増えている」と警告。NBAは、米連邦捜査局(FBI)がいくつかの事件を「南米の多国籍窃盗グループ」と関連付けていることを明らかにしている。