◇バドミントン全日本総合選手権第6日(2024年12月29日 東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子ダブルスの準決勝が行われ、五十嵐有紗(28=BIPROGY)桜本絢子(29=ヨネックス)組が福島由紀(31=岐阜Bluvic)松本麻佑(29=ほねごり相模原)に2―1で逆転勝ちし決勝に進んだ。
五十嵐・桜本組は第1ゲームを19―21で落としたが、第2ゲームを21―18で取り返し、第3ゲームもシーソーゲームの末に21―19で奪った。
桜本は「長いラリーが多く1点を取る難しさを痛感したが、最後まで2人でその1点を取り切れた」と汗を拭った。五十嵐は「終始我慢試合だった。取れるところを確実に取れた」とうなずいた。
五十嵐・桜本組は今年9月にデビューしたばかり。桜本は宮浦玲奈とのペアで昨年のこの大会を制した実力者。五十嵐は旧姓の東野で渡辺勇大と組んだ“ワタガシペア”として混合ダブルスで五輪2大会連続銅メダルを獲得。パリ五輪後にペアを解消し女子ダブルスに主戦場を移し、登録名を結婚後の名字・五十嵐に変更した。
五十嵐は「(混合ダブルスは)瞬発系が多かったけど、今は長いラリーが多く、トレーニングも積極的にやるようになったので凄く痩せた。ミックスの時はデブってた」と笑わせたが、持ち前のスピードは健在。女子ダブルスで初の全日本タイトルに挑む。
「まだ女子ダブルスで優勝していないので、今日勝ててホッとしている気持ちもあるけど、これを勢いに変えて明日もプレーしたい」と30日の決勝を見据えた。