◇第103回全国高校サッカー選手権1回戦 札幌大谷 1(12PK11)1 寒川(2024年12月29日 柏の葉)
札幌大谷(北海道)が大会歴代3番目の総勢28人が蹴ったPK戦を制した。
1点リードで迎えた後半終了間際に追い付かれ、先行のPK戦ではサドンデスで先に2回外したが、窮地を脱した。清水隆行監督は「ゲームの流れとしては9分9厘うちの負け。それでもこういうことが起こるのが選手権。少しだけうちに運があった」と興奮気味に語った。
6人目を務めたDF大石蓮斗(2年)は、蹴る直前に約1分間静止する独特のルーティンを披露。見事に真ん中に決め「普通に蹴ったら面白くないし、自分の間で蹴ることが入る確率は高い。集中モードで自分の心をつくり、キーパーがどっちかに飛ぶと思って楽しみながら蹴りました」と明かした。
チームは9大会ぶりに初戦を突破し、2回戦で優勝候補の大津(熊本)と対戦する。U―16日本代表候補にも名を連ねるセンターバックは「勝つ気でいく。空中戦では絶対に負けないのと、最後までシュートブロックすることを意識したい」と意気込んだ。