◇全国高校ラグビー大会2回戦 山梨学院38―7秋田工(2024年12月30日 花園)
2度目の出場の山梨学院がまた歴史を刻んだ。花園初勝利を挙げた1回戦に続き、今度はいずれも大会最多の72度目出場で、137勝を誇る秋田工を撃破。古屋勇紀監督(65)は「伝統も歴史もないところからここまで来られた。正月を花園で迎えられることは感慨深い」としみじみと語った。
今大会トップクラスの重量を誇るFW陣で相手に圧力をかけ、空いたスペースをうまく突いて計6トライ。PR渡辺侑主将(3年)は「セットプレー時の指先の動きなど、細かいところまで突き詰めてやってきた。(年越しは)めちゃくちゃうれしい」と笑顔を見せた。
1983年創部だが、06年から休部となり、21年に活動を再開した。花園通算62勝の日川OBでもある指揮官は、13年度の日川以来、11大会ぶりとなる県勢の3回戦進出に「山梨のラグビー界にとっては明るいニュースになる」と喜んだ。元日はAシードの桐蔭学園と対戦する。挑戦者として挑む。