◇RIZIN DECADE(2024年12月31日 さいたまスーパーアリーナ)
格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)が31日に開催された。第2部「RIZIN.49」の第10試合のRIZINバンタム級次期挑戦者決定戦で7戦無敗の“超新星” 秋元強真(18=JTT)が元谷友貴(35=ATT)に判定で敗れてプロ初黒星を喫した。勝利した元谷が王者・井上直樹への挑戦権を手にした。
ベテランのテクニックに厳しい現実を突きつけられた。1Rの序盤は打撃で優勢に試合を進めようとしたが、テイクダウンを許してしまう。残り30秒を切るとギロチンチョークやリアネイキッドチョークで締められる場面もあったが、何とかしのいだ。
2Rは開始早々にバックを取られると、何も出来ず防戦一方で終了。3Rはヒザ蹴りや打撃などを打ち込んだ。しかし再びテイクダウンを奪われて、再びバックを取られて防戦一方のまま試合終了。終わった瞬間に悔し涙を流した。判定0―3で敗れた。
22年のプロデビューした秋元。24年3月にJTTに移籍すると、プロ5戦全勝で9月にRIZIN初参戦。いきなり実力者の金太郎に1RTKO勝利を飾って鮮烈RIZINデビューとなった。11月には1階級上の鈴木博昭にも判定勝利を飾った。
本来、大みそかではバンタム級王者の井上が出場予定だったがケガで欠場。これにより、元谷との次期挑戦者決定戦のチャンスを手に入れた。
「次期王座決定戦は思ったよりも早かった印象ですけど、自分もRIZINのチャンピオンを目指してきたし、そこへ向けてやってきたので元谷選手との試合が決まった時は嬉しかったです」と大きなチャンスを喜んだ。
そして「自分のスピードだったり、打撃の技術には全くついてこれないのかなと思っている」と元谷を挑発するような言葉を残した上で、「ここを圧倒的に勝って来年必ずベルトを巻くんで楽しみにしておいてください」と自信の言葉を口にしていたが、ベテランの元谷にプロ初黒星を喫した。