巨人・秋広が中学時代に所属した江戸川ボーイズが練習する東京都内のグラウンドを2年ぶりに訪問し、今年の漢字を「奪」としたためた。「レギュラー“奪”取と、へび年なので、去年の自分から“脱”皮する意味も込めました」と、ダブルミーニングで抱負を語った。
23年に121試合に出場して打率・273、10本塁打とブレークしながら、昨季は26試合で打率・261、0本塁打。「自分のふがいなさ、今までと違った悔しさを味わった。悔しさを晴らせるように、一年間試合に出られるように頑張りたい」と5年目の今季にかける思いは強い。
一皮むけるためにも6日からは沖縄で中日・中田と4年連続の合同自主トレを予定。「体づくりの部分、技術面も成長できるような機会にしたい」。阿部監督から指摘され、昨年末に参加したオーストラリアのウインターリーグでも徹底した「フルスイング」を意識して振り込む。
年越しは地元の友人と神社で過ごし、おみくじではプロ入り後初めて大吉を引いた。「財布に入れて御利益を。いいスタートを切れるように頑張ろうと思います」と吉兆を予感した。脱皮を繰り返すへびは復活と再生の象徴とされる。竜頭蛇尾のつもりはない。(青森 正宣)