俳優の仲代達矢(92)が4日、都内で行われた映画「いもうとの時間」(監督鎌田麗香)の初日舞台あいさつに登壇した。
1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」の容疑者として逮捕され、冤罪(えんざい)を訴えながら89歳で獄中死した元死刑囚の妹を追ったドキュメンタリー。
ナレーションを務めた仲代は92歳。「92歳まで役者をやるなんて思っていなかった。そろそろ引退だなと思っておりますが、まだ引退とは申しません」と現役続行を宣言した。
今年は主宰する俳優養成所「無名塾」の舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」に主演する。「能登半島地震復興公演」と題し、5~6月に石川県七尾市の能登演劇堂で上演される。