「WRESTLE DYNASTY」が5日、東京ドームで行われた。急きょ対戦が決定した棚橋弘至(48)と新日本で同期だった柴田勝頼(45)がスペシャルエキシビションマッチ5分1本で対戦した。ロックアップから柴田は逆水平チョップ、棚橋は水平チョップでお互いの胸板を真っ赤に染める。意地の張り合いで一歩も譲らず、結局最後までチョップを打ち合い5分間は終了。時間切れでお互いの健闘を称えた。柴田は右手の人差し指を掲げて、「もう一度」をアピール。棚橋もがっちり握手し、抱き合った。
インタビュールームで棚橋は「5分じゃ短いね。ただ、柴田さんとは同じ日にデビューしてシングルマッチがあったりこうして1対1で迎え合えた。特別なこと。火がついたよ」と胸を見ながら話した。そして、柴田への思いに「アクシデントがあってプロレスラー長くやっているといろんなものを犠牲にしないといけない」と自然と涙がこぼれていた。
柴田も「棚橋くんが社長になって残り1年。レスラーとして大事に戦ってほしい。たった5分だけど同じリングに上がって向き合った」と振り返った。
柴田は2017年に急性硬膜下血腫と診断され、手術。長期欠場。22年に成田蓮と対戦したが、その後はLA道場のヘッドコーチなどを務めていた。23年に新日本を退団。米団体AEWに入団した。今回は4日に棚橋に対戦をアピールして実現した。
わずか5分で終了したが柴田は「俺の25年、棚橋くんの25年。たった5分じゃ決まらない。続きを必ずやりましょう」と再戦を希望。加えて「日本でできないなら米国に来て、タッグを組んで試合をした」とタッグで試合をすることを熱望していた。