阪神・藤川監督が、年末年始を勉強漬けで過ごしたことを明かした。タブレット端末という名の教科書を手にして、猛虎戦士のプレー動画を頭に叩き込んだ。
「24年の選手の動きや、ゲームの内容を見返していますね」
守備を重点的にチェックしている。確かめたいのは、「数字ではないところ」。失策数に目を向けるのではなく、ポジショニング、状況判断、守りが試合に与えた影響などを、その目で確かめた。人工芝より難度が高い土のグラウンドの甲子園を本拠地とするチームでは「(失策の)撲滅運動みたいなことしても意味がないと思う」と理解するからこそ、個々の守備力の把握に努めている。
「それ(失策)が原因で勝った、負けたに全てつながるかというと、決してそうではない。それ(失策)がどうチームに響いてきているのかというのを、ちゃんと見ている」
選手やコーチとの会話を円滑にするための予習でもある。就任1年目でのVへ、準備を着々と進めている。(倉世古 洋平)