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ロッテ ドラ6・立松由宇 地元で羽ばたく即戦力オールドルーキー 捕手もこなすユーティリティー

スポニチアネックス 2025年1月7日 6時1分

 【目指せ!イチロー&由伸 24年ドラフト下位指名】ドラフト6位でロッテ入りした立松由宇(25=日本生命)は、思い切りのいい打撃が最大の持ち味。内野手登録だが、捕手も守れるユーティリティープレーヤーで、下位指名ながら即戦力として期待されている。春季キャンプ中に26歳となる千葉県松戸市出身の“オールドルーキー”は、まずは開幕1軍を目指す。

 昨年12月4日に行われたロッテの新入団選手発表。真新しいピンストライプのユニホームに袖を通した立松は感想を問われ「子供の頃にレプリカのユニホームを着てましたけど、改めて本物は生地が全く違うなと思いました」と答えて会場の笑いを誘った。

 千葉県松戸市出身。小学生時代には何度もZOZOマリンに足を運んだ。福浦和也1・2軍統括打撃コーディネーターが「幕張の安打製造機」として活躍していた時代。立松は「福浦さんや(前楽天監督の)今江さんとか大好きでしたね。ロッテの選手ではないですけど、楽天の山崎武司選手がホームランを打ったのを見て“プロ野球選手って凄い”と思ったのも印象に残っています」と振り返る。中学進学以降は練習が忙しくなり、球場で生観戦する機会はなくなってしまったが、子供の頃に憧れた野球人生の“原点”ともいえる場所がホームグラウンドになる。

 ドラフト指名された時点では入団意思を保留した。99年生まれだが、2月生まれのため、山本由伸(ドジャース)や牧秀悟(DeNA)と同学年。26歳でプロ生活をスタートさせることに不安はあった。いろいろな人に相談して熟考を重ね、家族の後押しもあって挑戦することを決断した。

 「やっぱり大好きな球団というのが一番の決め手ですね。地元の友達もロッテファンが多くて、その期待にも応えたいという思いもありました」

 松飛台小では大相撲九州場所で初優勝を飾った大関・琴桜の1学年後輩。「遊びでサッカーとか一緒にやっていた」という。同じプロアスリートとして「負けていられない」という思いもある。

 6位指名ながら評価は即戦力。三家和真スカウトは「打席の中で何かやってくれそうな雰囲気のある選手」と期待する。春季キャンプも1軍同行が内定している。内野手登録だが、捕手もできるユーティリティープレーヤー。「まずは開幕1軍を目指したい。年齢も年齢なので、与えられたところで全力でやっていくだけです」と表情を引き締めた。 (大内 辰祐)

【故障で野球を諦めた双子の弟の分まで】

 新入団選手発表の会場には両親とともに双子の弟・峻(しゅん)さんの姿もあった。一卵性双生児だそうで、顔はそっくり、体形も似たような感じだ。思わず本人と間違えて声を掛けそうになったが、ユニホームではなく、スーツを着ていたので、直前で気付いた。2人は小学校から大学まで同じチームでプレー。兄弟というよりは親友のような関係だという。立松自身は大学で野球をやめるつもりだったが、故障で野球を続けられない弟の分まで…の思いで社会人野球の日本生命入りした。小学生の頃、ZOZOマリンでの試合観戦はもちろん峻さんも一緒だった。「マリンで野球をやっている姿を見せたい。そこがスタートラインになると思うので、ひたすら練習します」。熱い思いを胸にプロとして第一歩を踏み出す。 (ロッテ担当・大内 辰祐)

 ◇立松 由宇(たてまつ・ゆう)1999年(平11)2月5日生まれ、千葉県松戸市出身の25歳。小1から野球を始め、中学時代は柏シニアでプレー。藤代(茨城)では1年秋からレギュラーも甲子園出場なし。立正大を経て日本生命入りし、3年目に捕手から一塁手に転向した。1メートル77、82キロ、右投げ左打ち。

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