◇ノルディックスキー ジャンプW杯女子個人第9戦(2025年1月6日 オーストリア・フィラハ(ヒルサイズ=HS98メートル))
18年平昌冬季五輪銅メダリストの高梨沙羅(28=クラレ)が失格となった。1回目は87.5メートルで15位と出遅れ、2回目は飛距離を伸ばしたが、スキー板の長さが規定違反との理由で記録が抹消され、1回目の得点だけで30位となった。
高梨は22年北京冬季五輪混合団体で、スーツの規定違反により失格に。チームが4位に終わった後にはインスタグラムに黒一色の画像とともに謝罪の言葉を掲載し、一時は引退を考えたことも明かしていた。また、23年1月のW杯蔵王大会でも同じくスーツの規定違反で失格となっていた。
今季W杯での高梨は第4戦(12月15日、中国・張家口)の4位が最高で、他は2桁順位。5日にフィラハで行われた個人第8戦も11位だった。W杯では21~22年シーズンの22年3月6日(オスロ)以来、今季も含めて3シーズン勝利がない。
高梨が元々課題としている飛型点は今季からのルール改正で、着地時のテレマーク姿勢の採点が厳しくなっている。飛距離が出ても得点が伸びない試合が多く、高梨は「テレマーク姿勢を入れているつもりだが、ジャッジに取ってもらえていない」と話していた。
日本勢は伊藤有希(30=土屋ホーム)の10位が最高だった。個人第10戦は18日に札幌で行われる。