将棋の第10期叡王戦は8日、東京都渋谷区の新将棋会館で本戦が開幕した。この日は藤井聡太王将(22)=7冠=と増田康宏八段(27)が対戦。新会館デビュー戦の藤井は午前9時41分に対局室に入り、静かに上座についた。
午前10時の開局を前に振り駒が行われ、先手は藤井に決まった。戦型は角換わり。持ち時間はチェスクロック計測の各3時間で、終局は夕刻以降の見込みだ。
藤井は昨年6月、伊藤匠叡王(22)に敗れて失冠。全8冠再獲得に向けての第1歩となる。対する増田は2月開幕の棋王戦5番勝負で藤井の挑戦者に決まっている。