J2長崎は8日、本拠地のピーススタジアムで新体制発表を開いた。
クラブ創設20周年イヤーの補強の目玉と言っていいかもしれない。昨年、J1神戸の主将として連覇と天皇杯制覇に貢献したMF山口蛍（34）のことだ。
無数のフラッシュを浴び「目標はJ1昇格。それ以外はないと思っています」と力強く言い切った。昨季は左膝の手術の影響もあってリーグ27試合出場3得点だった。日本代表では14年と18年の2度、W杯出場を経験。神戸では23年途中から主将に就任してチームを引っ張っていた。長崎のJ1昇格にかける熱意を感じ取り挑戦を決意した。「やりがいを凄く求めていて。もちろん神戸にいて3連覇を目指すのもやりがいだと思うんですけど、自分自身もJ2を戦ったことがありますし、その中でJ2優勝が難しいというのも分かっているし、実際に僕も優勝したことはないので。やっぱりJ2優勝も味わってみたいと思いましたし。J2で優勝して昇格して、J1で長崎の勢いというのをまた見せられたら」と思い描いた。
チームはすでに始動しており練習を見た就任2年目の下平監督は「積んでいるエンジンが違う」と絶賛された。「しっかり90分間、攻守に走りきれる自信はある」と言った山口が長崎に歓喜をもたらす。