ロッテの鈴木昭汰投手が8日、鹿児島県・奄美大島で自主トレを公開した。2年連続でパドレスの松井裕樹投手の自主トレに参加。この日は午前8時すぎからヨガ、体幹トレーニング、ダッシュ系のランニング、キャッチボール、ウエートトレーニング、ピラティスなど盛りだくさんのメニューを消化し、「本当に毎日キツいんですけど、充実しています」と笑顔を見せた。
4年目の昨季は自己最多の51試合に登板して防御率0・73。飛躍の足掛かりになったのが松井との自主トレだった。ただ、松井からも「同じことをしていてもダメ」と助言されており、2年連続で活躍するために、新しいものを取り入れている。この日は初めて1本歯ゲタを使ったトレーニングにも挑戦。1本歯がかかと側、つま先側と重心の違う2種類のゲタを使い分け、バランス感覚を磨き、正しい姿勢で立つことで故障予防やパフォーマンス向上が期待できるという。
「まだ、ブルペンに入っていないのでピッチングにどうつながるかは分からないけど、自分で真っすぐ立つ感覚と、実際に真っすぐ立つってことは違うので。そういったズレに気付けるかは1年間調子良く投げられるかにつながってくると思うので、シーズン中もやっていきたい」
元旦は地元・茨城県の霞ケ浦に家族全員で初日の出を見に行った。毎年恒例の行事だが、「初日の出が出てきた瞬間に、早く投げたいし、早くシーズンにならないかなと思いながら、今年こそ優勝して、自分も活躍する年にしたいなと思いましたった」という。
また、今季からスポーツ用具メーカー「SSK」とアドバイザー契約を締結した。投手では巨人・戸郷、阪神・才木、広島・栗林らが契約する一流の証。鈴木は「高校時代からずっとSSK使わせてもらってきたので、うれしいなって思いますし、アドバイザーになったからには第一線で活躍して、それを宣伝するのが役目だと思うので、そのためにもたくさんマウンドを立って投げ続けたい」とし、具体的な目標として「勝ちパターンは譲れないし、50試合はマスト」と意気込んだ。
▼松井裕樹 鈴木選手には去年の経験を生かして年間を通してハイパフォーマンスを出してほしいと思います。ボクも彼に負けないように彼の活躍を刺激に頑張ります。鈴木選手からは、この自主トレで去年、時間が足りなかったフォークの練習をしたいと言われたので、その練習にしっかり時間を割いていけたらと思います。きっと今シーズン、フォークで三振を量産してくれると思います。