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阪神・藤川監督 ドラ1伊原の春季C2軍スタート示唆「春に新人が肘を痛めたりするケース多い」

スポニチアネックス 2025年1月9日 5時18分

 阪神・藤川監督がドラフト1位・伊原の春季キャンプ2軍スタートを示唆した。即戦力の位置付けとなる大学、社会人出身のドラ1新人投手の2軍出発になれば、昨年の下村に続く。ただし、故障や体調不良が理由でなければ、09年蕭一傑(ショウ・イッケツ)までさかのぼる。異例の方針には、故障から金の卵を守りたいという親心があった。

 「最近は、春に(新人が)肘を痛めたりするケースが非常に多い。正直なところで言うと、あまり意味がない、2月1日に1軍キャンプスタートというのは。若い新人投手にとって全く意味がないこと。これはもう、間違いないと思う」

 新人はキャンプインと同時に投げ込んでアピール…という慣例を、新指揮官は踏襲しない。日本一の人気球団でメディアの数が世界一ともいわれる環境。「1軍でスタートすると必ず1面になる」。知らず知らずのうちにペースを上げて歯車が狂う。自身も現役時代は故障に苦しんだからこそ、監督在任中は、あえて1軍にこだわらない方針だ。

 2軍キャンプ地が高知から沖縄に移ったことも、「新人投手は2軍」の考えを後押しした。イメージするのは、自身も戦った米大リーグで「アリゾナみたいに4つぐらい球場があって(メジャーもマイナーの選手も)それを行き来するみたいな」と、臨機応変の配置転換を目指す。ドラフト3位・木下も2軍スタートが濃厚だ。

 この日、新人9人を前にした訓示では、「投手はキャッチボールの一球一球を大事に。野手は最後までやりきる癖を付けること。どこまでいっても基礎が大事」と呼びかけた。球児チルドレン1期生を大切に育て上げる。(倉世古 洋平)

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