昨年12月にマイナー契約でメッツに入団した迫勇飛投手(25)が8日、母校の履正社国際医療スポーツ専門学校で自主トレを行い、メッツ入団後初めて取材に対応した。
「メッツという大きなチームと契約できるとは思っていなかった。興奮している。でも勝負はこれから。やってきたことを継続することがメジャーへの道になるはず」
大舞台に立つことが恩返しとなる。日本人投手で初めてNPBを経由せずにマイナー契約からメジャーに昇格したマック鈴木氏には同校で3年間指導を受けていた。「特に投手に求められるメンタル、意識を教わった。期待に応えられるように、勝てる投手になりたい」と気合を入れた。
最速155キロで、スライダーとフォークが迫の勝負球。米独立リーグの経験でスピードとパワーに頼らず、少ない球数で試合をつくる投球が持ち味だ。
メッツとは月2500ドル(約40万円)のマイナー契約。メジャー組の千賀ともキャンプ地は一緒とあって「フォークも含めて、すべてを吸収したい」と弟子入りを志願し、フォークをメジャー級に磨くプランも温めていた。 (鈴木 光)
◇迫 勇飛(さこ・ゆうひ)1999年(平11)8月7日生まれ、兵庫県西宮市出身の25歳。東洋大姫路から履正社国際医療スポーツ専門学校を経て、社会人カナフレックスでは日本選手権に2度出場した。22年から豪州、米国の独立リーグでプレーし、昨季はニュージャージーなど2球団で17試合先発し6勝3敗、防御率3・88を記録し、12月にメッツとマイナー契約した。1メートル78、83キロ。右投げ右打ち。