1960年代を中心にフォークブームを巻き起こした米国の伝説的グループ「ピーター・ポール＆マリー」（PPM）のメンバー、ピーター・ヤーローさんが7日、ぼうこうがんのため米ニューヨーク市の自宅で死去した。86歳。同市出身。広報担当者が明らかにした。
大学卒業後の61年に、マリー・トラバースさん、ポール・ストーキーと「ピーター・ポール＆マリー」を結成し、62年4月に「レモン・トゥリー」でデビューした。63年2月に発売した「パフ」が全米シングルチャートで2位を記録するなど、世界的に大ヒットした。
日本でも度々公演を行い、3人に憧れてギターを手に歌う若者が続出。日本でもフォークブームを巻き起こした。
また、63年6月に発表したボブ・ディランの「風に吹かれて」のカバーは、公民権運動における代表曲になったほか、ベトナム戦争の抗議デモで演奏するなど、社会活動にも取り組んだ。