落語家の月亭八方(76)が8日に放送されたABCテレビ「これ余談なんですけど…」(水曜後11・17)にゲスト出演。2023年に81歳で亡くなった上岡龍太郎さんの知られざるエピソードを明かした。
人気絶頂の2000年、58歳で芸能界を引退した上岡さんとの思い出を振り返った八方。かねてから「60歳で辞めんねん。60歳の芸人見てみ、汚いでぇ」と還暦での引退を周囲に話していたという。
ところが上岡さんの引退後、ゴルフで一緒になると「辞めたらあかんで。退屈や、辞めたら」と意外な言葉を口にしていた。「芝居見に行くか、ゴルフするかそれしかないねん」とし「退屈やから辞めたらあかん」と“忠告”された八方。
続けて「“引退”とはスーパースターの言う言葉であって、たかだか芸人がそんな重いことを平気で口に出すねん。引退なんか言わんでも勝手に消える」とも話していたという。
さらに島田紳助さんが芸能界を去る時も「辞めたらあかん」と引き留めていた上岡さん。八方は「“辞めたら退屈や、間違っても辞めたらあかん”って言ってた。でも紳助君は辞めたわな」とその時の様子を振り返った。
司会の「かまいたち」山内健司から「この仕事している時にできないこととかをめっちゃ時間があれば…」と投げかけられたものの、八方は「毎日は(趣味は)できひんわ。新しく商売するんやったら別やで。商売せんと仕事辞めて…退屈やでそら」と語った。