かつてのお客様に、最高の恩返しをする。阪神ドラフト3位・木下(KMGホールディングス)は、昨年末まで2年弱、自動車ディーラーの営業職に就いていた。24歳の即戦力ルーキーは、担当していた顧客40人を自身の登板日に甲子園に招待するプランを明かした。
「もちろん(招待)したいですし、してね!と言われているので(笑い)。招待できるよう頑張りたいです」
顧客には、自身がプロ注目の投手であることを明かしていなかった。「“野球をしています”としか言っていなかった」。阪神入団が決まり、担当の引き継ぎを伝える際に初めて話したという。
「“そんな方だったんですね!”と驚かれて、“自分の車の担当者がそんな方でうれしい”と言っていただいた。本当に喜んでくださった」
新人合同自主トレ2日目を終え、「(不安もあった)昨日と比べたら、自分の思うように体を動かせた」と安どの表情。いち早く晴れ舞台を見せるためにも「焦らずですけど、自分の球を見せてアピールしたい」と意気込んだ。(松本 航亮)