J3福島は11日、元日本代表GK山本海人(39)が24年シーズンをもって現役を引退すると発表した。昨年12月、契約満了に伴う退団が発表されていた。
山本は当初、現役続行の意思を表明していた。クラブを通じてのコメントは以下のとおり。
「2024シーズンをもって、現役から退く決断をいたしました。
人生の半分以上である21年間、プロサッカー選手としてプレーできたことを、とてもうれしく思います。充実した楽しい時間でした。
尊敬する両親と兄、愛する妻と息子は、私にとって大きな支えでした。幼い時からサッカー小僧で迷惑ばかりかけていたので、これからはゆっくり恩返しをしていきたいと思います。
また、お世話になったクラブ、指導者、仲間、ファン、サポーターのみなさまには、感謝の気持ちでいっぱいです。サッカーを通して、貴重な経験と多くの思い出ができました。本当にありがとうございました。自分自身がここまで成長できたのは、多くの方々の助けや期待があったからこそだと思っています。これからもサッカー人として、何かしらの形で貢献していけたらと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
6回の手術や準優勝ばかりの現役生活でしたが、常にサッカーに愛情を注ぎ、全力で取り組むことができました。うれしかったことも悔しかったことも、全てが私の財産です。
長い間、本当にお世話になりました。またいつの日か笑顔でお会いしましょう」
清水の下部組織出身の山本は04年にトップチーム昇格。U-20日本代表として05年ワールドユース選手権(現U-20W杯)、U-23日本代表では08年北京五輪に出場。09年には日本代表にも選出された。13年に神戸へ移籍すると、その後は千葉、横浜FC、熊本でプレー。21年に福島に加入してレギュラーポジションをつかみ、主将も務めた。昨季はリーグ戦2試合の出場にとどまっていた。