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桂二葉 復活に奔走した「深夜寄席」再開会見でアピール「若い人が気軽に来て、ノンビリ見られる寄席に」

スポニチアネックス 2025年1月10日 12時47分

 落語家・桂二葉(38)は10日、上方落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)で「深夜寄席」の発表会見に登場。「一度落語を見てみたいという若い人が気軽に来て、ノンビリ見られる寄席にしたい」とPRした。

 16年から「夜席」の後に開かれていた「乙夜(いつや)寄席」。新型コロナ禍で20年春に途絶え、再開せずに消えていた。若手やサラリーマンら少しずつ付き始めた新規の落語ファンの足が遠のいた。

 二葉は「せっかく(高座が)開いてるのにもったいない。コロナも落ち着いたし、やりたいという声も上がってた。誰かが動かんとと思って」と夜席後の貴重な舞台を復活させようと奔走。上方落語協会会長・笑福亭仁智(72)から「エエやないか」とお墨付きをもらい、深夜の寄席復活が決定。月に1回、毎月最終金曜日の午後9時45分から同11時まで1時間15分の寄席を開催する。最初の半年間は二葉がプロデュースし「若手の力を広めたい」と基本的に若手噺家が出演する。ある先輩落語家から「オレも手伝うで」との申し出もあったが「オッサンがおったら…。活気があった方がいい。丁重にお断りしました」と二葉は笑わせた。

 初回31日の公演は笑福亭智丸、桂九ノ一、桂源太が高座に上がり、二葉がトリを務める。すでに前売りチケットは完売しているが「仕事終わりや、ちょっと飲んだりした人が大人な遊びをしてる雰囲気に」と当日券30枚用意する。また、大阪のオフィス街である淀屋橋、本町に二葉や若手落語家が出向いて、チラシ配りしてPRする予定。初回出演の桂九ノ一がすでに周辺の飲食店にポスター配りを始めている。

 「チケットは1500円。半年間は決まってますが、5年後、10年後も続く定着した寄席にしたい」と意気込む二葉。今年の目標について「週休2日に」と笑わせ、真顔で「落語を、寄席のおもしろさを知らん人たちに広められれば」と先を見据える。初回は31日。2回目以降は2月28日、3月28日、4月25日、5月30日、6月27日。全日、二葉が出演する。

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