東都大学野球リーグの東洋大野球部は10日、25年の新入生を発表した。昨夏の甲子園では93年ぶりの8強入りした大社(島根)の左腕・馬庭優太(3年)ら27人が名を連ねた。
今夏の甲子園では早実との3回戦の激闘が多くの高校野球ファンを魅了した。延長10回タイブレークの末、最後は馬庭がサヨナラ打を放ち、6―5で決着。投げては115球の熱投で4失点完投勝利を挙げた。早実も内野5人シフトでピンチを乗り切るなど両チーム一歩も譲らない熱戦だった。甲子園から島根に帰った後の反響も大きかった。それでも「結構周りから話しかけられて凄く嬉しいことなんですけど、自分のレベルアップに向けてしっかり野球をやっていきたい」と過信することはなかった。
東洋大は東都リーグの名門で23年ドラフトでは左腕・細野がドラフト1位で日本ハム入りし、今秋ドラフトでは右腕・島田が上位指名でのプロ入りを狙っている。昨夏の甲子園で大ブレークするも、プロ志望届は提出せず大学に進学することを選択した馬庭。「元々、自分のレベルでは絶対に(プロでは)通用しない。やっぱりまだそのレベルに達していない。自分を磨くために大学を選びました」と決断に至った考えを明かしていた。その上で「絶対最後はプロに行きたい」と変わらぬ夢を胸に抱いている。
※25年東洋大野球部新入生は以下の通り。(甲)は甲子園出場経験がある選手
【投手】
木更津総合 (甲) 石沢 順平
愛工大名電 (甲) 伊東 尚輝
九州学院 衛藤 瑠巴
中央学院 (甲) 蔵並 龍之介
浦和学院 鈴木 由馬
桐蔭学園 長南 晴人
東洋大姫路 中島 賢也
桐光学園 法橋 瑛良
大社(甲) 馬庭 優太
横浜 安松 辰
花咲徳栄 和久井 大地
【捕手】
常総学院 (甲) 片岡 陸斗
関東一高 (甲) 熊谷 俊乃介
【内野手】
木更津総合 (甲) 井上 陸
文星芸大付 大塩 七波音
横浜 栗山 大成
大社 (甲) 園山 純正
帝京三 中島 綾平
東海大相模 (甲) 長尾 幸誠
帝京 奈良 飛雄馬
国学院久我山 原 隆太朗
【外野手】
智弁学園 (甲) 国島 来夢
三重 杉山 司
修徳 染田 棟煌
北海 (甲) 宮下 温人
【学生コーチ】
花咲徳栄 岩井 福
【マネジャー】
東洋大牛久 廣瀬 勇也