俳優の松坂桃李(36)が10日、自身が主演するTBS系日曜劇場「御上先生」(19日スタート、日曜後9・00)にちなみ、現役高校生約250名へ向けたサプライズイベントに登場。生徒からの質問に答える「特別授業」を行い、先生として令和を生きる学生に“金言”を授けた。
学園ドラマにちなみ、この日は松坂が都内の学校をサプライズ訪問した。現役高校生約250人の前に突如現れた「御上先生」の姿に、生徒からは「キャー!」と“悲鳴”に近い歓声が上がった。
松坂は約30分間、生徒からの質問に答える「特別授業」を行った。自身の青春エピソードや俳優としての心構えなどを語った授業の最後、松坂は「令和の高校生に伝えたいこと」として「謙虚さ」という言葉を紹介した。
「謙虚さ」という言葉は、松坂が「尊敬している先輩に言われた言葉」だといい、直筆のフリップをかかげ「スポーツができようが勉強ができようが絵が上手かろうが何だろうが、学校を卒業して社会に出ると主体性が求められると思います。そういったときに、自分ひとりの力ではどうすることもできない“壁”というものが絶対に出てくると思うんです。そこで、誰かの助けが必要になってくる。僕もこの仕事をしていて凄く痛感します」と自身の経験も踏まえて熱弁。
尊敬する先輩からは「謙虚に、人の世話になりなさい」と言われたと明かし「どんな仕事もたくさんの人たちの力を借りて、一つのことを成し遂げることができる。“謙虚さ”を持つことによって、たくさんの人が、あなた一人一人を手助けしてくれる。そして、その手助けの力によって次のステージに上がることができる」と力説。「この“謙虚さ”を常に持っていることで、高校を卒業してからもきっと、みなさんの人生はうまくいくと思います。この“謙虚さ”という言葉だけは忘れないで、この学校生活、そして卒業してからも思っていていただけると、いろんな人があなたのことを助けてくれると思います。ぜひみなさんに、この言葉をお送りします」と優しく語りかけると、生徒からこの日一番の拍手を浴びた。
同作は、松坂演じる東大卒の「文部科学省エリート官僚」が出向で私立高3年の担任教師になったことを機に、生徒を導きながら教育制度を現場から壊して権力に立ち向かう物語。令和の18歳とともに、日本教育にはびこる腐った権力へ立ち向かうオリジナルストーリー。
松坂の日曜劇場出演は、大ヒットとなった「VIVANT」(23年)以来で、主演は初。同作や「アンチヒーロー」(24年)を手がけた飯田和孝氏がプロデューサーを務める。