ソフトバンク前監督の藤本博史氏(61)が、高橋慶彦氏(67)のYouTube「よしひこチャンネル」に出演。甲斐拓也捕手(32)のFA流出をソフトバンクの立場で語った。
巨人入りを決断したが、藤本氏は「甲斐はソフトバンクに残りたかったと思う」と指摘した。
育成から這い上がってレギュラーを奪い、日本一の捕手になったチームだけに愛着はあると心情を代弁した。
ただ、ソフトバンクの立場としては「ずっと甲斐をレギュラーで考えたら将来のキャッチャーはどうするんだ、となってしまう。組織としては若いのに経験させないといけない」と説明した。
起用法で甲斐の希望とズレが生じても仕方ない。
力が衰えたわけではない甲斐をベンチに残し、若い捕手に経験を積ませる。当然、甲斐はレギュラーとして試合に出て勝ちたい。その立場の違いが、今回のFA移籍という結果に繋がった。
藤本氏は「谷川原健太、渡辺陸、それに海野隆司も嶺井博希もいる。このへんを競争させて。選手は1軍の試合で経験してうまくなる」と、甲斐が移籍したことで育成の機会は増えたことを指摘した。