俳優の松重豊（61）が10日、都内で行われた「『劇映画孤独のグルメ』初日舞台あいさつ」に出席。勢ぞろいした日韓の豪華キャストとともに、同作の見どころを語った。
“グルメドキュメンタリードラマの金字塔”として国内のみならず海外でも絶大な支持を得てシーズン10まで放送されている、大人気長寿ドラマシリーズ「孤独のグルメ」。松重演じる井之頭五郎の大胆な「食べっぷり」や「心の声」が多くの共感を呼んでいる。
松重は同作で監督・脚本・主演を担当。観客でいっぱいの客席を前に「13年前はこの作品が映画になるなんて、夢にも思っておりませんでした」と感無量の表情。無事に公開初日を迎えた喜びをかみしめた。
監督として、豪華キャスト陣にも熱烈オファーし、海外ロケにも挑んだ。釜山国際映画祭や東京国際映画祭でも上映され、海外からの注目度の高さは“デコピン級”。「ある取材で“あんた韓国国内じゃ、大谷翔平より有名だよ”と言われた。ちょっと天狗になっている部分もある」とぶっちゃけると、会場は大爆笑。「天狗になった勢いで、韓国でもブイブイ言わせてこようかな」と“映画界MVP”を目指す。
公開初日がゴールではない。ここから再スタート。「大それたことをやっていると自覚もある。映画が面白い時代になっていかないと。イチ俳優が何かの起爆剤になれればと思っている。この映画が支持されれば、何か次につながると願って日々過ごそうと思っている」とエンターテインメントが持つ可能性に希望と誇りをにじませつつ、「出来る限りのことをやろうと思っているので、頑張りますので、よろしくお願いいたします」。監督自らもプロモーションのため足をとめない。