ラグビーリーグワン1部の東京SGは10日、12日の第4節・東京ベイ戦（東京・秩父宮ラグビー場）に向けて東京都府中市のグラウンドで練習を実施。開幕から4戦連続の先発が決まったFB河瀬諒介が取材に応じ、「フィジカルなチームなので、そこで負けない。しっかり80分間戦って、最後に1点でもいいから勝つことを意識したい」と意気込んだ。
チームは現在、1分け2敗と白星に恵まれていない。今季から元日本代表の小野晃征ヘッドコーチが就任し、初のリーグ制覇へ優勝候補の一角に挙げられたものの、3戦連続で30失点以上とディフェンス面で苦しんでいる。それでも河瀬は「チームの雰囲気は全然悪くない」と断言。今週も目の前の試合にフォーカスしている。
オフには走行時はステップの際に膝が開く癖を修正し、スピードとステップの強化に着手。先月28日の第2節・BR東京戦では自身初の3トライを挙げるなど、成果は実を結びつつある。「地面を強く蹴れるようになるので、その分スピードが落ちない。まだまだ改善する部分はあるが、1試合1試合、うまくいっているシーンが増えている」と手応えも十分だ。
7日の全国高校ラグビー大会決勝では、母校の東海大大阪仰星が惜しくも敗戦。準優勝に終わったが、13日の全国大学選手権では母校の早大が5大会ぶりの優勝に挑む。「高校が負けてしまったので、大学は勝ってほしいですね」と後輩たちに期待した河瀬。まずは自らのトライで、東京SGの今季初勝利をたぐり寄せる。