◇米男子ゴルフツアー ソニー・オープン(2025年1月9日 米ハワイ州 ワイアラエCC=7044ヤード、パー70)
22年大会覇者で、前週に同じハワイ州で開催された今季開幕戦ザ・セントリーを制した松山英樹(32=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの67で回り、首位と3打差の暫定26位で発進した。8人が出場している日本勢で最上位。3年ぶりの大会制覇、自身初の2週連続優勝、史上3人目の同一年ハワイ2連勝に向けて好位置につけた。トム・ホーギー(35=米国)ら6人が64で暫定首位に並んだ。日没のため7選手が競技を終了できなかった。
初の2週連続優勝へ上々のスタートだ。松山は「上があまり伸びなかったので、3打差で終わって良かった」と胸をなで下ろした。
開幕戦で投入しツアー新記録の通算35アンダーに貢献したセンターシャフトのパターを握ったが、バーディーパットが決まらない。3番で1・5メートルがカップに蹴られ、8番では2メートルの好機を逃した。「(パットは)悪くはないけど少しラインが読めなかったり先週とはちょっと状態が違う」ともどかしそうだ。
それでもしっかりスコアをまとめる。9番パー5ではティーショットを放った後、手を離した1Wが観客の方へ飛んでいくハプニングもあった。心配そうに駆け寄ったもののプレーに戻れば冷静。左ラフからの第2打は狭い木の間を通してグリーン手前へ。少しでもずれれば木に当たるショットを成功させバーディーを奪った。16番、18番は3メートルのバーディーパットを沈めた。
03年アーニー・エルス、17年ジャスティン・トーマスに続く史上3人目の同一年ハワイ2連勝に挑む。フェアウエーが狭く、ドッグレッグホールが多いワイアラエCCには手を焼いてきたが、22年に初制覇。3年前は首位と5打差で滑り出しており暫定ながら当時を上回る好位置だ。
午前スタートの2日目に向けて「早いスタートで風がどうなるか分からないけど、しっかり対応できるようにしたい」と引き締め、練習場に向かった。