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ヤクルト・山田 1年完走へ復活へのダッシュ!自主トレ初日から全開「例年より体は動けている」

スポニチアネックス 2025年1月11日 5時33分

 気温3度。冬でも温暖な松山市では珍しい冷え込みの中、プロ15年目を迎えたヤクルト・山田は白い息を吐きながらダッシュを繰り返した。短いインターバルで、50メートル走を自分が納得する本数だけ走るという過酷なメニュー。例年であれば初日は抑え気味に始動するが、今年は違った。後輩たちに負けじと24本もこなした。

 毎年恒例の坊っちゃんスタジアムでの自主トレ初日。気力も体力も充実しているからこそ、疲れていても表情は明るい。「今年はちゃんと走れた。例年より体は動けている」と手応えを口にすると、先に走り終えていた川端も「状態、良いね!」と絶賛するほどだ。

 昨季は開幕戦で右足を痛めて早々に離脱すると、5月にも下半身のコンディション不良で戦列を離れた。結局、110試合で2年連続で規定打席に届かず、打率・226、1盗塁。過去3度もトリプルスリーを達成している32歳は輝きを取り戻すため、原点に立ち返った。「ケガをしないため。自分に必要だと感じた」。走って体を強くする。長いシーズンを戦い抜く土台づくりは極めてシンプルだった。オフ期間中に走った量はプロ15年目で「一番多い。そこは断言できる」と胸を張る。

 通算300本塁打まであと1、通算200盗塁まで残り5としており「子供のころからたくさん走りたい、たくさんホームランを打ちたいと思って野球をしている。通過点にしたい」と力を込める。「とにかく1軍でたくさん試合に出て貢献したい」。5年連続でキャプテンを務める背番号1は、今年こそチームの先頭を走る。(重光 晋太郎)

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