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サウジでマジョルカ選手の家族らに嫌がらせ 男性の集団が侮辱、無許可撮影に痴漢行為も

スポニチアネックス 2025年1月11日 0時38分

 サウジアラビアのジッダで9日に行われたスペイン・スーパー杯準決勝で、日本代表FW浅野拓磨が所属するマジョルカの選手の家族が地元ファンから痴漢行為を含む嫌がらせを受けたと、マジョルカのメディア「Esports IB3」などが報じた。

  マジョルカのMFダニ・ロドリゲスの妻クリスティーナ・パラブラさんによると、Rマドリードに0-3で敗れた試合後、スタジアムを出たところで男たちに狙われたという。「子供たちと一緒に出ましたが、何人かの男たちが近づいて私たちの写真を撮り始め、嫌がらせをしてきました。一緒にいた娘は眠っていましたが、不安を感じました。誰も助けてくれませんでした」。また、パラブラさんと一緒だったGKドミニク・グレイフの妻ナタリア・カルゾワさんはスペイン紙マルカに英語で「男たちは同意なしにビデオを撮り、私たちを押しのけ、アラビア語で侮辱し、体をまさぐり、顔面に携帯電話を押しつけて写真を撮った」と証言した。

 クラブ関係者によると、会場から出た際に家族やサポーターら約250人が嫌がらせを受けた。マルカ紙によると試合中から挑発行為を受けており、同紙がアップした動画にはマジョルカのサポーターが帰りのバスを待っている間、Rマドリードのユニホームを着た数人の男が動画を撮影し、笑っている様子が映っていた。嫌がらせはバスが到着するまで15分から20分続いたという。

 クラブ役員のアルフォンソ・ディアス氏は、女性に対する痴漢行為があったとし「全く容認できない」と述べ、スペイン連盟にも報告したと明かした。スペイン・スーパー杯は20年と22年以降、サウジアラビアを舞台に行われているが、開催決定前から同国内での女性や少数民族への差別を疑問視する声が出ていた。サウジでは34年W杯の開催も決まっている。

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