日本高野連は10日、高校野球でDH制の導入について検討を始めることを明かした。大阪市内で「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」の初会合を開催。障害や熱中症などに関する健康対策、教職員の働き方改革などの問題とともに、DH制やリプレー検証導入も検討課題となる。
同会議は昨年に設置された「7イニング制に関するワーキンググループ」の報告を受けて発足。北村雅敏副会長が座長に決まった。宝馨会長やU―18日本代表の小倉全由監督ら、15人のメンバーが月に1回程度で継続的に議論し、12月の理事会で導入の可否に関する対応策を提出する方針だが、新たに投手の負担減と野手の出場機会増につながるDH制についても検討していく。
井本亘事務局長は「リプレー検証、DH制も検討していく一つの項目になるかなと考えている。(会議名にある)諸課題はたくさんある。何をしていくかは検討していきながらになる」とコメント。高校野球界の未来を見据えながら、慎重に議論を重ねていく。